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沖データ/中国での物流改革で、部品・仕掛在庫50%削減

2006年03月06日/物流施設

(株)沖データは、昨年3月から中国生産拠点である沖電気実業(深セン)有限公司(以下:OSZ)主要生産品であるカラーLEDプリンタ部門に新部品納入方式での運用を開始し、2004年度と比較して1年間で、部品在庫と仕掛在庫の50%、倉庫面積30%の削減を実現した。

同社では、急伸するカラーLEDプリンタ生産に対応するため、生産効率の向上と生産コストの削減を経営の重要テーマとして位置づけ、さまざまな生産改革を続けてきた。

特に、従来のドットプリンタ中心の生産に加え、昨年度よりカラーLEDプリンタ生産を開始し、生産高の3倍増化が求められていたOSZでは、部品納入方式に着目した物流改革を展した。

今回の物流改革でOSZは、部品サプライヤと共同して、必要以上の部品在庫をもたない「ジャストインタイム納入方式」の導入に成功した。新方式の導入にあたっては、中国人スタッフが中心となり、製造部門、倉庫、サプライヤと綿密な調整を行い、製造情報の共有や輸送ルートの変更を進めた。

昨年、OSZは、実際に部品を香港まで移動させずに書類上で見なし輸出をおこなう「転廠(てんしょう)制度」の適用認定取得に成功し、サプライヤから保税のまま、直接部品を納品できる体制を構築している。

これにより、部品在庫と生産納期を多めにしてリスクヘッジする必要がなくなり、今回の新方式導入も可能となった。

さらに、生産現場における「1秒にこだわる効率化」を進め、カラーLEDプリンタ全体の生産効率を76%向上させた。

沖データでは、今後も拡大する生産量と販売地域に対応し、グローバルな生産の最適地化、消耗品の市場密着生産を進め、常に最適なサプライチェーン構築とコストダウンを実現していく。

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