(株)沖データは10月15日、タイ生産拠点である「Oki Data Manufacturing(Thailand)Co.,Ltd」で進めている生産効率化と物流費圧縮の取り組みで、半年間で主要製品であるカラーLEDプリンタ生産スペースの30%削減を実現したと発表した。
今回の生産改革で、カラーLEDプリンタ生産ライン内に2500㎡の部品在庫スペース設置が可能になり、外部倉庫スペースと倉庫・工場間のトラック輸送距離の削減に成功。2006年度と比較して1年間で、外部倉庫費用と物流費用で約3000万円と78トンのCO2排出量を削減する。
タイ生産会社のカラーLEDプリンタ生産に関わる物流のCO2排出量は、製品物流と今回削減した部品物流を合わせて756トンあり、削減量は10.5%となる。
沖データでは、生産効率の向上と生産コストの削減を経営の重要テーマとして位置づけており、タイ生産会社はドットインパクトプリンタ、複合機、カラーLEDプリンタなどプリンタ販売量の半数にあたる年間70万台を生産する主要拠点であることから、バーツ高の影響もあって改革による効果が大きいため、積極的に改革を進めていた。
同生産会社では、生産ラインの効率化による省スペース化への取り組みとして、生産ラインの工程間の距離を縮めることで、工程間の部品・仕掛品の移動距離を短縮し、生産ライン全体のスペースを削減する「間締め」への取り組みを継続。今回の改革によりカラーLEDプリンタの生産効率10%向上と生産スペースの30%削減を実現したもの。