LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

全日本トラック協会/3周波数帯のRFID実証実験実施

2007年05月02日/IT・機器

(社)全日本トラック協会の輸送システム高度化促進専門委員会は、物流の高度化・効率化の一翼を担うツールとしてRFID利用の技術的制約条件などの把握を目的とした実証実験を行っている。

平成18年度は機器メーカーなどの協力を得て、今後普及が見込まれる機器と通信プロトコルを用い、「UHF 帯(950MHz 帯)」の電子タグを対象とした基礎実験を行うとともに、これまで取り組んできた3周波数帯(13.56MHz帯、2.45GHz帯、UHF帯)の特性について実験結果をまとめた。

UHF帯の基礎実験では、平成17年度に実施したEIRP出力1Wの試作機で確認された「床や壁の影響により読み取りエリア内にヌル点が発生したり、逆に読み取りエリア外に一部読み取り可能ポイントが発生する」というUHF帯特有の課題について、高出力型への期待の通り読取りエリアの拡大とヌル点の減少を確認した。

また、複数のリーダ・ライタと、複数のインレットの組合せ評価の結果、組合せの違いにより読取りエリアに若干の差が生じることも確認できた。

実験結果について、専門委は「現時点での電子タグの性能、コストなどから判断すると、専門委員会が検討対象としている『特積みトラック運送事業における輸送業務の分野』においては、様々な品目・梱包形態の荷物(商品)を取り扱うため、現時点では電子タグ(RFID)の活用は難しい」とまとめた。

ただ、自動認識技術は「夢の技術」であり、専門委員会では、引き続き電子タグ(RFID)や2次元シンボルなどの自動認識技術を活用した輸送システム全体の高度化検討を行う、としている。

関連記事

IT・機器に関する最新ニュース

最新ニュース