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ハマキョウレックス/新中期経営計画策定

2006年04月17日/3PL・物流企業

(株)ハマキョウレックスは、新中期経営計画(平成18年4月~平成21年3月)、“Challenge Tomorrow PartⅣ”を策定した。

基本理念
(1)和・コミュニケーションを大切にしながら、高いコスト意識を持ち、全員参加の経営で、日本一コスト競争力のある物流会社を目指す。
(2)お客様の物流利益の創出(≒物流コストの削減)に貢献し、お客様とともに繁栄するという心、パートナーシップを大切にする。
(3)従来の枠にとらわれず、常に高い目標を具体的に掲げ、従業員全員の知恵を結集してその達成を実現する。
(4)年率10%~15%以上の増収増益を基調とする業績拡大を目指す。
(5)当期純利益(単体)の20%を目途に、利益配当を行っていく。

事業展開方針
(1)3PL事業を軸とする事業展開
・物を動かす仕事であれば、業種を特定せず、何にでも積極的に取り組む
・外部業者への100%依存ではなく、現場に密着した、現場重視の愚直な物流を体現する
・アセットの保有を過度に恐れず、事業採算・リスクを勘案し、設備投資を積極的に行う
・見込みの投資は一切せず、センター稼動後即フル稼働を設備投資の基本姿勢とする
(2)3PL事業と近物レックス(株)との融合
・近物レックス(株)全国各店所を拠点とし、その情報及び輸配送網を3PL事業に活用する
・路線ターミナルと物流センターとをドッキングし、土地の有効活用、業務効率化を図る
(3)近物レックス(株)の経営改善と株式公開
・路線会社として経営改善、成功し、従来の路線事業の常識を打ち破る
・近物レックス(株)自身が主体性を持って変革し、それをグループ全体で全面支援する
・株式公開をツールとして、従業員全員のモチベーションを高め、全員参加の経営とする
・平成21年3月期中での株式公開(東証二部)を実現する
・公開の過程及び公開時に調達した資金で、借入金の返済を促進し、財務の安定性を図る
・経営上は従来どおり自主独立だが、資本関係上は(株)ハマキョウレックスの子会社とする

(4)上海濱神を基点とする中国物流への取り組み
中国上海市で物流検品センターをより一層充実、拡大させる

数値計画
平成20年3月期目標(連結)
営業収益92,000百万円
営業利益5,050百万円
経常利益4,800百万円
当期純利益2,300百万円
設備投資額50億円

経営課題
(1)収益体質の強化
(2)顧客満足度及び物流品質の向上
(3)新規顧客の開拓
(4)人材の確保と育成
(5)管理体制の充実・強化

経営課題への具体的な取り組み
(1)収益体質の強化
平成21年3月期における営業収益経常利益率を、連結で6%以上、単体で8%以上とすることを目指す。具体的には、収支日計の取り組み強化や、より効率的なシステム提案等によって既存センターの効率アップを図るとともに、営業本部・開発部・経営企画室による本社サポート・管理機能を強化し、センター立ち上げ時の初期コストを低減させる。また、グループ会社間の情報共有化を行い、業務品質の向上、グループ間の取引強化によるシナジー効果を実現。

(2)顧客満足度及び物流品質の向上
全員参加による顧客訪問の徹底や組織変更等により、お客様とのコミュニケーションをより強化する。小ロット翌日午前配送や在庫を持たないスルー型物流等、時代の変化とともにお客様のニーズも変化している。この変化するニーズを的確にとらえ、スピード感のある問題解決型の提案をし、お客様へ“気付き”をご提供できるよう努力する。また、クレーム発生の日々管理を組織的に行い、グループ全体の知恵を結集して、迅速な対応、物流品質の向上を目指す。

(3)新規顧客の開拓
営業推進担当を設け、より積極的な新規営業を行うとともに、金融機関等とのタイアップによる新たな営業ルートの開拓を行います。また、グループ間での情報交換を組織的に行い、物流センターを毎期10~15カ所、新規に立ち上げることを目指す。

(4)人材の確保と育成
従来どおり、OJTを中心とした人材育成を行う方針ですが、新たに、各センターと本社とが連動して取り組む「全員参加・地域密着型のリクルート活動」と「上海濱神からの研修生受け入れ」を推進。また、グループ全体を対象とする「大須賀塾」の復活、センター長試験の充実、更には中途採用枠の積極設定により、次代を担う人材の確保と育成に努める。

(5)管理体制の充実・強化
日々管理を再度周知徹底するとともに、新規立ち上げ案件に係る本社サポート・管理機能の強化に取り組む。収支管理(利益管理)とクレーム管理(品質管理)を各事業所で行うだけでなく、本社へも毎日報告するルールへと変更。

新規立ち上げ案件については、営業本部・開発部・経営企画室が相互に連携し、多角的にサポート・管理監督を行う。更に、社長を含む営業・管理両部門の主要幹部が参加する営業会議を平成18年4月より毎週月曜日に本社にて開催する。

日々管理の進捗状況、新規案件の獲得及び立ち上げ状況等について毎週定例的に確認し、迅速かつ的確な指示を出すことにより、本社からのコントロールを充実・強化する。

6.セグメント別数値計画
物流センター事業(3PL事業)を軸として事業展開するが、近物レックス(株)の経営改善による貨物自動車運送事業の充実も同時に行っていく。平成21年3月期において、物流センター事業の営業収益435億円、営業利益36億円、貨物自動車運送事業の営業収益565億円、営業利益26億円を目指す。

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