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日立/製造業向けRFID活用ソリューション「Hit Rimp」製品化

2006年04月27日/IT・機器

(株)日立製作所情報・通信グループは、世界最小クラスの非接触ICチップ「ミューチップ」をはじめとした各種RFIDタグを活用し、工場における製造ラインの設備・部品管理や工場内への入退場管理などを実現する製造業向けRFID活用ソリューション「Hit Rimp」(ヒットリンプ)を製品化し、4月26日から販売を開始した。

製品は、日立の大みか事業所(茨城県日立市)の製造ラインにおけるRFIDタグの適用を進めた際に蓄積したさまざまなノウハウをベースに開発したもの。

製造ラインの設備について、設置から廃棄までの履歴管理、さらに、稼働スケジュールといった情報を一元管理する「Hit Rimp/設備管理」のほか、工場内への入退場管理を実現する「Hit Rimp/入退場管理」、さらに、アクティブタグを利用して、人や物、台車といった工場内にあるものの位置情報の管理を行う「Hit Rimp/ロケーションマネージャ」を提供する。

これらの製品を適用することで、製造ラインについての膨大な情報管理を簡素化できるだけでなく、製造ライン自体の品質管理が可能となるほか、工場でのセキュリティ強化を容易に実現する。

製造業向けRFID活用ソリューション「Hit Rimp」の概要
1.「Hit Rimp/設備管理」
工場における製造ラインの設備などにRFIDタグを貼り付けることで、その設備の設置から廃棄までの履歴管理や稼働スケジュールといった情報の一元管理が可能になり、今までの台帳での管理に比べ、設備毎の稼働状態やスケジュールの状況の把握が容易に可能となる。また、故障履歴などから計画的な保全計画の立案や安全な管理を実現できるため、製造ライン自体の品質管理が可能。

2.「Hit Rimp/入退場管理」
捏造/改ざんが困難なROMタイプの「ミューチップ」を使用した入場証により、入退場の履歴管理を実現。既存の社員証などに貼ることが可能なシールタグと携帯可能なハンディターミナルリーダー装置による認証での利用も可能で、大規模な据付工事をしなくても、入退場の履歴情報が管理できるため、工場のセキュリティ強化が容易に実現する。

3.「Hit Rimp/ロケーションマネージャ」
人・物・台車など工場内のあらゆる物品にアクティブタグを貼り付け、物品の位置情報を検知し、リーダー装置などで検出する必要がないため、不明品の検索の時間が短縮でき、製造ラインにおける業務効率の向上を図ることができる。

日立は、大みか事業所のプリント基板製造ラインにおいて、2003年10月から開始しているRFIDタグの適用を通じ、リーダー装置の設置方法といった導入から実運用までのさまざまなノウハウを蓄積しており、RFIDシステムを現場に導入後、半年間でリードタイムを約20%短縮したほか、生産性を約20%向上させるなどの実績をあげている。

売上目標:3年間で売上70億円

問い合わせ
(株)日立製作所
情報制御システム事業部
RFIDセンタ
担当:小野寺、海野
〒319-1293
茨城県日立市大みか町5-2-1
電話0294-52-7195

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