（財）食品流通構造改善促進機構は、平成18年度卸売市場連携物流最適化推進事業で下記の5事業を採択した。
1．みやぎの地域市場間における青果物流通活性化
品目：青果
提案者：みやぎ市場間連携促進協議会
事業参加者
卸売業者：（株）石巻青果
連携市場：岩沼青果地方卸売市場/岩沼市農業協同組合、（株）気仙沼青果物流通市場、（株）塩釜地方卸売市場、（株）古川青果地方卸売市場
流通コンサルタント・システム設計事業者：ＪＦＥエンジニアリング（株）
企画提案のポイント：・開発する常設型の市場間ネット取引システムにより、中核市場の入荷情報を常時連携市場に発信し、共同仕入の拡大強化を図る。
・このネット取引システムの導入により、中核市場は連携市場からの発注の早期把握と手配ができ、取扱量や品目の拡大につなげることができる。
・連携市場は、中核市場の競争力ある商品の確保・販売が可能となる。
・取引量の把握により、最適な配送ルートの調整ができ、輸送コストの削減を図る。
2．産地連携型関東ブロックネットワーク推進事業
品目：青果
提案者：関東ブロックネット協議会
事業参加者
卸売業者：埼玉県中央青果（株）、千葉青果（株）、ぐんま県央青果（株）、（株）深谷中央青果
流通コンサルタント・システム設計事業者：（株）オフィス・ジェイ・ワン
企画提案のポイント：・開発する市場間ネットワークを通じて、産地との情報面や販売面での連携を行い、販売先に結び付く情報の収集・発信を行うとともに、需要に即応した産地出荷の確立や、産地の出荷状況に応じた販売の組み立てを進める。
・幹事市場は、産地からの出荷計画、出荷見込等の情報提供を受け連携市場へ提供するとともに、連携市場から量販店等の販売計画の提供を受け、産地へ提供する。
・量販店等の販売計画及び産地からの出荷見込み情報を卸売市場が中心となって相互に提供することにより、計画的な集荷・販売を目指す。
・市場設備を低温化し、物流拠点としての共同活用により、鮮度の高い商品を供給できる体制を作る。
3．東京都多摩地域花き共同集出荷物流連携事業
品目：花き
提案者：東京都多摩地域花き地方卸売市場連携推進協議会
事業参加者
卸売業者：ティー・エフ・シー東京フロリネット（株）
連携市場：（株）立川生花市場、（株）青梅インターフローラ
流通コンサルタント・システム設計事業者：パーソナル情報システム（株）
運送業者：（有）フローアップ
企画提案のポイント：・開発するシステムにより、中核市場へ物流・情報の集約を行い、取扱量を増やすことで産地との取引を強化と品揃えの充実を図る。
・市場間の物流は、運送業者による巡回分荷により、復路便の活用等も含め物流コスト削減を図る。
・運送業者から産地の生産情報を各市場に伝達し、市場からの発注情報に応じて運送業者が集荷し、直接納品するシステムを開発し、流通経路の簡素化による物流コストの削減を実現する。
4．静岡県東部青果卸売市場共同集荷・高度化推進事業
品目：青果
提案者：社団法人静岡県市場連合会
事業参加者
卸売業者：沼津中央青果（株）、（株）沼津第一青果
連携市場：（株）下田青果、伊東青果（株）、三島青果（株）、東海食品青果（株）、御殿場青果（株）、富士中央青果（株）、（株）富士青果食品市場
流通コンサルタント・システム設計事業者：社団法人農協流通研究所
企画提案のポイント：・中核市場2市場を中心に共同集荷ネットワークを構築し、受発注、分荷、精算事務等の取引業務のルール化、産地の出荷情報、各卸への分荷数量等の取引情報の透明性、共同配送による物流の合理化を図る。
・中核市場に参加市場の仕入量を集約して、県内ＪＡ及び今まで集荷が難しかった九州方面からの集荷を実現する。
・市場間で情報を開示し、共同配送の実現を図る。
5．福岡・南九州地方市場ネットワーク事業
品目：青果
提案者：福岡・南九州地方市場ネットワーク推進協議会
事業参加者
卸売業者：福岡大同青果（株）
連携市場：日向青果（株）、鹿児島中央青果（株）鹿屋支店
流通コンサルタント・システム設計事業者：社団法人農協流通研究所
企画提案のポイント：・開発するネットワークを活用し、福岡市場に集まる全国ブランド商品と各地方市場の地場産品を相互に補完し、集荷力・品揃えを強化する。
◎福岡市場と、日向、鹿屋市場間に定期運行便を走らせ、物流コストの削減と多品目仕入、出荷を実現。
◎情報システムにより、生産者への品質、生産品目、出荷時期等の提言を、また量販店等への商品提案等を行うなど連携を強化する。
