（株）近鉄エクスプレスの中国法人、北京近鉄運通運輸有限公司（以下：北京近鉄）は8月1日、上海・浦東国際空港の監管倉庫（輸出入保税専用倉庫）を移転・拡充し、自社一括による貨物取扱い体制を強化する。
北京近鉄は、上海・浦東国際空港に2003年1月に2,600m2の監管倉庫を稼動し、輸入貨物を取り扱っていたが、年々増加する貨物量に対し、部分的に監管倉庫スペース（1,520m2）を追加したにもかかわらず、既存のスペース（合計4,120m2）では対応が困難になっていた。
新しい監管倉庫は今まで3箇所に点在していたスペースが1つに集約され、作業効率が向上したことに加え、倉庫面積は5,191m2と従来の3箇所の総面積よりも約1,000m2広いスペースとなっている。
また、輸入貨物の自社ULDサービス（航空機搭載用パレットやコンテナにフォワーダー自身で組み付け・解体を行うこと）強化のため、大型ULDハンドリングシステム1基を設置し、約500m2の作業スペースを確保した。これにより、10枚以上のULDを同時処理することが可能となった。
施設拡充の結果、従来に比べ貨物到着後、輸入通関を経て倉庫からの引取り可能となるまでのリードタイムを約3時間も短縮することが可能となり、全面防塵処理機能や保冷保管庫、貴重品庫（約640m2）も完備、自社スタッフも80名体制と大幅に増員し、貨物のダメージ低減、在庫保管業務等、貨物処理品質の大幅な向上が期待できる。
新監管倉庫の概要は以下の通りです。
名称：Beijing Kintetsu World Express Co.,Ltd. Shanghai Branch PVG Airport Office
北京近鉄上海支店浦東空港事務所
住所：No.16-2No,1bonded warehouse;No.555,Hai Tian No.1 Road.PuDong International Airport,Shanghai
電話+86-21-6835-8810
FAX+86-21-6835-8786
倉庫面積：5,191m2
営業開始日：2006年8月1日
