LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

大日本印刷/アクティブ型ICタグで生鮮食料品向けトレーサビリティシステム開発

2006年08月24日/IT・機器

大日本印刷(株)は、温度・位置センサー、携帯電話モジュールを搭載したアクティブ型ICタグを使ったトレーサビリティシステムを開発し、生鮮食品業界、乳業メーカー、食品流通業界向けに、9月から提供を開始する。

同社は、商品に温度・位置センサー、携帯電話モジュールを搭載したICタグを取り付け、流通段階にある商品の温度と位置のデータをリアルタイムで管理するトレーサビリティシステムを開発した。

温度センサー、位置センサー、携帯電話モジュールを搭載したアクティブ型ICタグを、商品の外箱に取り付け、管理サーバーから、携帯電話モジュールを通じてICタグにアクセスし、出荷時点、搬送中、保管時点などのタイミングで、商品の温度と位置のデータを定期的に取得し、サーバーに蓄積する。

また、配送先に到着した際には、位置データと、配送先の所在地データを自動的に照らし合わせて着荷確認を行い、サービスを利用する企業の担当者は、webブラウザを利用することによって、蓄積された情報をリアルタイムで閲覧することができる。

温度、位置ともに10分~2時間間隔でのデータ取得設定が可能で、搬送中に通信圏外になり、管理サーバーからアクセスできなくなった場合でも、温度データはICタグに保存されるため、通信圏内になった際に、保存データを管理サーバーが取得することができる。

また、位置データを確認することにより、配送先への到着時間を予測することができ、配送先に到着すると、そのときの位置データから、着荷情報を自動的に更新する。

時刻通りに納品されているかどうかをインターネット上で確認できるため、管理業務の省力化につなげることが可能。

位置データの誤差は、距離30~50m程度。(通信状況などにより異なります)
管理サーバーから、ICタグに内蔵された電池の残量を把握することができる。(ICタグには単3電池2本使用)

同システムは、ASPサービスで提供し、価格は、初期費用(ソフトウェア使用料、初期設定及びカスタマイズ費用)200万円、ICタグ端末1台あたり、本体価格(初期設定費含む)が30,000円、月額運用費が3,000円です。システムとサービス全般で、2008年度5億円の売り上げを見込んでいる。

今後、温度センサー、位置センサー以外にも、湿度、照度、圧力、加速度などの各数値を測定できるICタグトレーサビリティシステムを開発していく予定。

関連記事

IT・機器に関する最新ニュース

最新ニュース