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インフィニオン/物流・製造向けRFIDチップ新製品

2006年09月25日/IT・機器

独インフィニオンテクノロジーズは、物流・製造業での商品管理に向けたRFIDトランスポンダチップの新製品2種を発表した。「my-d light」と「my-d vicinity HC」RFIDチップは、グローバルに利用されている13.56MHzの周波数帯域で動作し、特定用途への対応を強化してインフィニオンのRFID製品ラインアップを拡大する。

「my-dlight」RFIDチップの用途には、ブランド保護、サプライチェーンにおける商品追跡、資産・在庫管理(ライブラリやメディアの管理)などがあり、「my-dvicinityHC」RFIDチップは、衣類のクリーニング管理など、より小サイズのラベルやタグが必要な業務に適している。

インフィニオンのmy-dlightチップは、アイテムが密接して置かれている場合でも高い識別性能を発揮する「アドバンストクワイエットモード」を備えている。

このモードは、複数デバイスから発信される無線信号の干渉を防ぐアンチコリジョン性能を強化したもので、任意の向きに置かれた最大50個までの密接したアイテムを1秒ほどで識別してデータの読み取り/書き込みを行うことができる。

用途としては、サプライチェーン管理や在庫管理における個々の部品識別などが考えられる。これに対し、従来のRFIDチップの識別性能は最高でも1秒間に30ラベル程度になる。my-dlightチップは不揮発性ユーザメモリに416ビットのデータ(半角52文字相当)を格納する仕様で、製造コード、タイムスタンプ、検査履歴、ブランド保護用の暗号コードなどの情報を保存することができる。

このメモリ容量は、サプライチェーン管理や資産・在庫管理など、取扱数量の多いさまざまな業務に必要十分となるよう設定され、チップ自体もより小型化し、チップが受ける物理的ストレスも軽減される。

my-dvicinityHCチップは、RFIDインレイのサイズを現行の標準寸法(4.5cmx7.5cm)よりはるかに縮小することができる。このチップはHC(High Capacitance)という略称が示すとおり、高入力キャパシタンスを特長とする製品で、13.56MHz帯で直径わずか8ミリの超小型アンテナを利用することができる。

その結果、インレイ全体(チップとアンテナおよびその接合部分)のサイズを10mm程度に縮小することができ、衣料ラベルやボタンタグなどへの応用が可能です。my-dvicinityHCは病院やレストラン、ホテルその他で業務に利用する布地や洗濯物の物流・在庫管理などに最適。

これら2種類のチップはデータ保持期間が10年を超え、10万回以上のデータ読み取り/書き込みが可能で、リーダーライターの構成やアンテナのデザインにもよって、最大120cm離れた場所からチップのプログラミングが可能です。両製品ともISO/IEC15693およびISO/IEC18000-3mode1の規格に準拠している。

インフィニオンテクノロジーズ(InfineonTechnologiesAG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自動車・産業・マルチ市場や通信アプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューションと、子会社「Qimonda(キマンダ)」を通してメモリ製品を供給している。

米国ではカリフォルニア州サンノゼ、アジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京の各子会社を拠点として活動している。

2005会計年度(9月決算)の売上高は67億6,000万ユーロ、2005年9月末の従業員数は約36,400名。インフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場している。
http://www.infineon.com/jp

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