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日立、加賀電子、ネットツーコム/位置検知ソリューション事業で協業

2006年10月10日/IT・機器

(株)日立製作所、加賀電子(株)、ネットツーコム(株)は、位置検知ソリューション事業における協業で合意した。

日立とネットツーコムが、日立の無線LAN位置検知システム「日立Air Location」(エア・ロケーション)と、ネットツーコム社が開発し、加賀電子が販売する多機能無線IP携帯端末「WiPCom1000」(ウィプコム1000)を連携させた、1台の端末で多様な用途に対応可能な位置検知ソリューションの開発を行うとともに、日立と加賀電子が本ソリューションについての共同の販売促進活動を行う。

近年、歩行者や自動車などの移動体の位置情報を収集し、業務管理に活用したいというニーズが高まり、物流、建設現場、病院など、各業種向けの位置検知ソリューションが広く普及しつつある。

この中で、位置情報に加えて倉庫の商品情報を同時に把握したいという場合、位置検知用の端末とは別に、RFIDリーダ/ライタなどを準備する必要があり、利用者の利便性や、複数の端末を用意するコストの観点から、多様な利用方法に1台で対応可能な情報端末を用いた位置検知システムが求められている。

このような状況の中で、今回、3社はこれまで培ってきたそれぞれのノウハウを結集し、位置検知ソリューションの開発および販売促進活動の両面で協業することに合意した。

日立の「日立Air Location」は、これまで、無線情報端末の位置を誤差1~3mの精度で正確に特定することができ、屋内・屋外の双方で利用可能な無線LAN位置検知システムで、オフィスのセキュリティ管理や工事現場の工程管理などの用途で利用されている。

ネットツーコムの「WiPCom1000」は、オフィスや駅、カフェなどの無線LANスポットにおいて、1台の端末で通話やデータ通信を行うことができ、RFIDリーダ/ライタやバーコードリーダなどの拡張機能に対応した無線IP携帯端末。

本製品の販売は加賀電子が行っており、営業、医療、物流などの分野への業務支援システムと連携する新しいビジネススタイルを提案している。

今回の協業は、「日立Air Location」の位置検知機能の適用用途拡大と販路拡大をめざす日立と、「WiPCom1000」の機能拡張により、通話とデータ通信にとどまらず、営業支援、医療分野、物流分野への用途拡大をめざす加賀電子およびネットツーコムのニーズが一致し、「日立Air Location」と「WiPCom1000」の連携をシステムとして確立したもの。

今回、販売する「日立Air Location」と「WiPCom1000」の連携による無線LAN位置検知システムを用いることにより、通話やデータ通信、RFIDリーダ/ライタによる商品の在庫管理、情報端末の位置の検知などが、1つの端末で可能になる。

例えば、食品倉庫内の製品に貼り付けたICタグに、「WiPCom1000」のRFIDリーダ/ライタ拡張機能を用いて仕入日時などの情報を記録し、その位置情報を検知・蓄積することができ、特定の日時に仕入れられた製品の位置の検索が可能になることから、収集したデータを品質管理等に活用することが可能になる。

問い合わせ
(株)日立製作所
ワイヤレスインフォベンチャーカンパニー
担当:辻川
〒101-8608東京都千代田区外神田1-18-13
TEL03-4564-4376(直通)

加賀電子(株)
販売促進第二部一課
担当:新井、井上
〒113-8504東京都文京区本郷2-2-9
TEL03-4455-3139

ネットツーコム(株)
担当:久保川
〒141-0031東京都品川区西五反田7-9-2
TEL03-5437-8898

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