日本ロジテム(株)の平成19年3月期中間決算短信(連結)の経営成績は、下記の通り。
営業活動は、営業開発部門の強化による新規得意先の確保のほか、既存得意先への深耕により営業収益の拡大を図り、業務改善部門が中心となり、配送センター事業における保管および作業の効率化を推進し、直接原価の低減を図るとともにサービスレベルの向上に努めた。
安全に対する取り組みは、デジタル式運行管理機器による安全運転管理の徹底をはじめ、アルコール検知器の使用による飲酒運転防止をはじめとした体調管理の再徹底、協力会社の管理者に対する勉強会開催などを実施した。
環境対策は、本社および都内の2拠点で取得しているISO14000の水平展開を徹底したが、平成18年4月1日に施行されました省エネ法の一部改正に対応するべくエネルギー使用量の算定をより緻密に行う取組みも推進した。
グループ会社では、平成18年4月にバルク車両(粉体輸送車両)による配送を中心としたロジテムトランスポート(株)が営業を開始し、特殊車両による運送事業の強化の足がかりとした。さらに海外では、平成18年6月にロジテムベトナム(LOGITEM VIETNAM CORP.)を設立し、ベトナムにおける設備投資などをはじめとした経営判断を迅速に行える体制を整えた。
以上の結果、営業収益は167億85百万円(前年同期比4.6%増)、営業利益は4億63百万円(1.3%増)、経常利益は4億14百万円(0.7%減)、中間純利益は1億67百万円(前年度は中間純損失96百万円)となった。
セグメント別の営業概況
貨物自動車運送事業
同社および阪神ロジテム(株)、ロジテムベトナム№2(LOGITEM VIETNAM CORP.NO.2)における既存
得意先の取引拡大に加え、新規得意先の業務開始による貨物取扱量が増加した。電子部品の共同配送拠点の集約によるコスト低減を図り、営業収益は81億71百万円(8.8%増)、営業利益は6億59百万円(34.7%増)。
配送センター事業
一部の営業倉庫の不動産賃貸物件への転用による営業収益の減少に加え、一部得意先の拠点移設にともなう初期費用が発生した。その結果、営業収益は47億76百万円(2.2%減)となり、営業利益は4億76百万円(18.0%減)。
その他事業
同社およびロジテムエージェンシー(株)における得意先工場内の請負業務の拡大や昨年新設した「施工管理センター」による施工関連事業が順調に推移したことに加え、営業倉庫からの不動産賃貸物件への転用もあり、営業収益は、38億38百万円(5.2%増)となり、営業利益は5億33百万円(1.2%増)。
通期の見通し
通期の連結業績見通しは、営業収益33,700百万円(3.5%増)、経常利益900百万円(7.8%増)、当期純利益400百万円(1.0%増)。