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J.D.パワー/2006年日本宅配便顧客満足度調査

2006年12月06日/未分類

(株)J.D.パワーアジア・パシフィックは、2006年日本宅配便顧客満足度調査の結果を発表した。

調査は、宅配便サービスの顧客満足度を調べるもので、過去半年間に宅配貨物の発送と受取を行ったことのある全国の20~69才の一般男女を対象としている。4回目となることしは、2006年9月19日から25日にかけてインターネット調査を実施し、7,000人から回答を得た。

発送と受取のそれぞれの顧客満足度を分析し、顧客満足度を構成するファクター(要素)を算出している。発送時の満足度を構成するのは4つのファクターで、「受付時の対応」(34%)、「料金」(23%)、「宅配便サービスの種類と内容」(22%)、「発送しやすさ」(20%)である。受取時の満足度を構成するのは3つのファクターで、「配達員」(48%)、「配達業務の確かさ」(27%)、「配達に関する各種サービス」(24%)となっている(カッコ内は総合満足度に対する影響度)。

これらのファクターに関する顧客の評価をもとに、顧客満足度スコアを算出している(1,000ポイント満点)。

発送と受取の両方の結果を合わせた総合満足度ランキングでは、今回も昨年までと同様、ヤマト運輸が第1位となり、2003年の調査開始以来、4年連続で首位の座を保持している。

スコアは644ポイントで、ヤマト運輸は発送と受取のいずれの顧客満足度でもトップにランク。発送では「受付時の対応」、「宅配便サービスの種類と内容」、「発送しやすさ」の3ファクターで、受取では全てのファクターで他社を上回る評価を得た。

また、受取における評価が特に高く、同社の総合顧客満足を押し上げている要因となっている。

第2位には佐川急便(602ポイント)が入った。発送と受取のいずれの顧客満足度でも2位となっている。発送における「料金」の評価はヤマト運輸を上回っており、この点が同社の強みとなっている。

第3位は郵政公社(597ポイント)だった。受取時の「配達業務の確かさ」で、佐川急便と第4位の日本通運(596ポイント)を上回っている。

集荷サービスの利用は、ここ数年増加の一途をたどっていることがわかった。2003年の調査では、当サービスの利用者は全体の16%だったが、ことしは24%となっている。

さらに「今後は集荷サービスを利用したい」とする人の割合は全体の42%で、実際の利用率を上回たことから、集荷サービスの利用が今後も伸びることが予想される。

宅配便サービスは、取次窓口に持ち込まれた荷物を配達先に届けるスタイルから、発送者の自宅から直接集荷し配達先へ届けるスタイルへと変わりつつあり、インターネット取引や通販に対する消費者の関心が高まる中、商品の配送を担う宅配便の利用が、ますます促進されるのは必然といえる。

宅配便サービスは、消費者にとってより身近な生活に密着したインフラとして、今後も消費者の多様化する用途やニーズに合わせ変化し続けることが予想されるが、同時に、宅配便の個人市場は、在宅率の低さによって配達効率が下がるという問題を抱えている。消費者のライフスタイルやニーズに応じたサービスの開発と配達業務の効率化の強化が、宅配便個人市場を勝ち抜く条件といえる。

問い合わせ
(株)J.D.パワーアジア・パシフィック
コーポレート・コミュニケーション・グループ:川野、杉崎
東京都港区虎ノ門5-1-5虎ノ門45MTビル
電話03-4550-8090
cc-group@jdpower.co.jp

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