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香川松下電工、住友大阪セメント/環境事業で提携、輸送台数大幅低減

2007年01月15日/SCM・経営

香川松下電工(株)は、社内の製造工程で発生する木粉をバイオマス燃料として有価物化し、住友大阪セメント(株)と資源のリユース(再利用)事業で提携、2007年1月から、同社の高知工場に売却を開始する。

香川松下電工で発生する木粉は、汚泥処理の水分調整用材料として利用後、産業廃棄物処理業者にて焼却処分しているが、これを住友大阪セメントの高知工場に持ち込み、同工場で生産するセメントの製造工程の燃料として活用する。

これまで香川松下電工は、一般戸建住宅用の下駄箱や窓枠といった内装・収納材を製造する際に発生する木粉(約100トン/月)を、汚泥処理の水分調整用材料として利用した後に、産業廃棄物業者の専用コンテナ運搬車(8立方メートル、約4トンまで積載可能)に積載して運搬・処理していた。

月平均で延べ約60台(1台あたりの積載重量:約1.75トン、m3あたり重量:0.22トン)の運搬車が必要だった。

住友大阪セメントとの提携に際して、香川松下電工が専用運搬車(1台あたり26立方メートル、約6トンまで積載可能)に新たに木粉専用の積込装置を導入し、この粉体専用積込装置に木粉を積載し、有価物として住友大阪セメントの高知工場に搬送する。

こうした事業提携による改善により、輸送は月平均で延べ約60台から約20台に低減。木粉処理費用は月平均で約70%の削減が見込まれる。

また、産業廃棄物処理に必要なマニフェストの発行枚数も、現在の1/3に削減される見通し。

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