住友大阪セメントは12月22日、米国の化粧品材料加工メーカーであるKobo Products（コボプロダクツ）と業務提携契約を締結するとともに優先株を取得した。
化粧品材料事業の拡大を図るの北米市場展開のため、新たに非ナノ粒子である粒子径100～400nmの酸化亜鉛を開発し、商品の品ぞろえを強化した。すでに北米化粧品メーカーにサンプル出荷を開始しており、今回の業務提携を通じて販売拡大を図る考えだ。
住友大阪セメントは1989年から紫外線遮蔽材料である超微粒子酸化亜鉛を日焼け止め化粧品向けに販売している。最近では、紫外線UV－A波による肌の「光老化」が注目されており、日本では日焼け止め化粧品に酸化亜鉛が多く使われている。近年では欧米でもアンチエイジングの観点から、有機系紫外線吸収剤よりもUV－A、UV－B波を効率よく遮蔽できる酸化亜鉛が見直されている。
Kobo Productsは米国ニュージャージー州に拠点を置き、高度な粒子表面処理技術や分散技術を有している。欧米の有名化粧品メーカーに販売しており、米国では高いシェアを確保している。
