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NTTコムウェア、IIJ、日本オラクル、日本ベリサイン/国際物流RFID実証実験

2007年01月26日/IT・機器

NTTコムウェア(株)、(株)インターネットイニシアティブ(以下:IIJ)、日本オラクル(株)、日本ベリサイン(株)は、国際的なRFID標準化団体であるEPCglobalが1月から実施する国際物流の実証実験において、共同で標準化の仕様に準拠したRFIDシステムを構築する。

物流業界では業界全体の高度化や可視化へのニーズが高まっており、RFIDを活用した利用拡大・普及を見据えた国際標準の策定が求められています。そこで大手物流関連企業がRFIDの国際的な標準化策定団体であるEPCglobalに物流部会(Transportation & Logistics Services Industry Action Group)を設立(2005年11月)し、標準化の推進を行ってきた。

各国・各社のEPCglobal国際標準に準拠したRFIDシステムの連携により、物流におけるサプライチェーン情報流通のオープンなプラットフォームが構築され、物流関係者(物流業者、荷主)はサプライチェーンの可視化、最適化、円滑化を容易に実現することができ、企業活動全体に寄与することが可能になる。

今回各社は、実証実験を通じてRFIDの情報流通を実現するオープンなプラットフォームの有効性や効果を実証する。

各社の提供内容
RFIDミドルウェア(NTTコムウェア、日本オラクル)
EPCIS(IIJ、NTTコムウェア、日本オラクル)
ONS、LocalONS(日本ベリサイン)

今回の実験から得られた各種結果を国際標準として積極的に提案し、一般企業に対しても物流分野におけるRFIDの適用ノウハウを提供する。

今後RFIDシステムは、他システムとの連携や大量データの円滑な制御、高いセキュリティの確保など、完成度の高いシステムへ発展していくことが求められており、各社の実績、経験と技術力をもとに、ワールドワイドなオープンプラットフォームの実現を目指す。

今回の実験について、経済産業省流通政策課の浜辺哲也課長は「経済産業省は、物流業界の発展のためにRFID活用における重要な標準化を推進するEPCglobalに対して積極的に協力しています。その中で国際的な企業が多く参加する今回の大規模な国際物流実証実験において、日本企業が牽引している標準化RFIDシステムが、グローバルにわたるサプライチェーンを高度化し物流業界の発展に寄与するものと期待します」と述べている。

また、(株)MTI技術戦略グループの石澤直孝プロジェクトマネージャは「日本郵船(株)と(株)MTIは、このたびIIJ、NTTコムウェア、日本オラクル、日本ベリサインの4社がEPCglobalの物流部会における国際物流実験において重要な役割を果たすことを歓迎いたします。物流部会の共同議長として今回の実験の成功を期待するとともに、IIJ、NTTコムウェア、日本オラクル、日本ベリサインによる取り組みにより、物流業界におけるRFIDのソリューション展開が今後さらに加速するものと期待します」とコメントしている。

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