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三洋電機ロジスティクス/グループ向け事業「縮小」へ

2007年04月27日/3PL・物流企業

三洋電機ロジスティクス(株)は、三洋電機グループの経営不振を受けて、グループ外からの物流業務受託と家電販売を中心とした物販事業拡大などにシフトしていく方針を打ち出した。

4月25日に公表した平成19年3月期決算では、売上高こそ442億3100万円と前年並みを確保したものの、利益面は営業利益16億7900万円(23.2%減)、経常利益17億9000万円(14.0%減)、当期純利益9億3700万円(24.4%減)と大幅に減少。

依然として売上高に占めるグループ依存率が57.4%と高く、三洋電機グループが「大変厳しい経営再建の途上にある」とし、今後グループ向け事業は「年々縮小される」との見方を示した。

厳しい見通しを踏まえ、同社では縮小分をカバーするための施策として、「家電のノウハウと人材の豊富さから家電商品の販売を中心とした物販事業を新規に立ち上げ育成する」方針を打ち出しており、物流以外の業務で収益回復を狙う。

また、これまで顧客が指定する商品を三洋電機ロジスティクスがいったん買い取り、物流フィーと合わせて販売する「商物一体契約方式」で国際物流事業を拡大してきたが、商品代金の負担増で資金効率が低下。

資金効率を改善するため、今後は物流だけを請け負う方式への切り替えを図るが、これまで売上高に含めていた商品代金がなくなることから、売上高も大幅に減少する見通し。

これらの事業再構築を通じ、同社は「三洋電機グループに依存しない自主独立経営を確立」するとしている。

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