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ヤマダ電機/マツヤデンキの持株会社子会社化、業態別住み分けと物流網の相互活用狙う

2007年05月16日/SCM・経営

(株)ヤマダ電機は5月15日、(株)マツヤデンキなどの共同持株会社、(株)ぷれっそホールディングスの全株式を取得し、子会社化すると発表した。同日付で株式譲渡契約を締結、6月29日に株券引渡しとなる。取得額は33億円。ナショナルチェーンと地域密着家電専門店の業態別に住み分けを行い、物流網の相互活用など業務効率の改善を進める狙い。

ぷれっそHDは、マツヤデンキ、サトームセン(株)、(株)星電社が2006年10月に事業統合して設立した持株会社で、新たなスタートを切り、統合作業を進めはじめたところだった。

しかし「家電販売業界を巡る競争環境は従来以上に厳しさを増しており、グル-プとしても業務効率向上による更なる利益率の改善を図ることが急務となってきた」と危機感を募らせていた。

3社の統合作業を通じて、グル-プの課題である物流・仕入・システム対応などの各分野で競争力強化を図り、収益基盤を構築していくためには、「地域 顧客 密着」というグル-プ戦略と相互補完関係を構築でき、物流などで相乗効果を発揮できる企業との間で、業務・資本提携を検討することが必須と判断した。

複数社と資本業務提携の可能性について協議・交渉を重ねていたが「ロ-ドサイドの巨艦店をベースに大規模量販店として全国展開し、地域密着理念と相互補完効果が期待でき、全国に張り巡らされた物流網などの利用による業務効率改善の観点から大きなシナジーを期待できる相手先」としてヤマダ電機のグループ入りを決めたもの。

ヤマダ電機は、子会社化の理由として「今後の人口減・少子高齢化に対応すべく、ナショナルチェーンとして店舗展開する家電量販店と地域密着型家電専門店が商圏の棲み分けを行いながら、グループとしてトータルサービスソリューションの実現を図るため」と説明している。


<(株)ヤマダ電機グループ入りを伝える(株)ぷれっそHDの文書>(クリックすると拡大します)

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