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UPS/太陽観測衛星「ひので」プロジェクトの国際輸送担当

2007年05月23日/国際

UPSは5月22日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から太陽観測衛星「ひので」の打ち上げプロジェクトで、国際航空貨物輸送を担当したと発表した。

UPSによると、衛星の打ち上げまでの時間的制約の中、UPSが担ったのはJAXAと各国の研究者が開発に専念できるよう、特殊輸送、輸出入通関をスムーズに実現するこで、JAXAと研究者との意見交換を通じ、最適な物流の提案も行ったという。

「ひので」プロジェクトは、日本・米国・英国3国の政府研究機関との連携による国際協力プロジェクトで、衛星への搭載機器の共同設計・分担製作を行い、衛星の運用とデータの解析も共同で実施。

搭載機器の共同設計・開発の過程ではさまざまな精密機器が日本と米国・英国間を行き交い、大きいものだと4m程度になる精密機器の多くは、一定の温度・湿度を保ったまま、振動の影響を最小限に抑えて輸送する必要がある。わずかな塵も混入しないようクリーンルーム並の環境に保つ特殊梱包、位置が特定できるGPS付車両で輸送するなどの高いセキュリティー管理も求められたという。

これらの輸送環境を踏まえ、各国の最先端技術を集約して開発した「1点もの」である機器の輸送は「非常にデリケートで特殊対応が必要とされた」としている。UPSは、こうした業務実績が評価され、感謝状を受け取った。

UPSサプライチェーン ソリューション・ジャパン(株)の溝口美樹社長は「太陽系惑星の環境に多大な影響を与える太陽の観測とメカニズムの解明という大変興味深いプロジェクトに、我々の輸送ノウハウをもって参画できたことを非常に嬉しく思う」と話している。


JAXA宇宙科学研究本部から感謝状贈呈(左がUPSサプライチェーン ソリューション・ジャパンの溝口社長)。

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