三井物産(株)と丸紅(株)は6月12日、両社のLPG事業統合の基本合意書を締結した。当初、住友商事(株)を加えた3社の事業統合に向けて検討していたが、住友商事は離脱。三井物産と丸紅の2社で、物流コスト低減などの統合効果を追求していくこととなった。統合時期は2008年4月を目指す。
輸入元売から小売販売分野まで全ての事業を統合し、きめ細かいサービスと保安体制による業務品質の向上を目指す。
経営資源の再配分を通して経営効率化を図り、一貫した販売体制とスケールメリットを活かして、元売機能の強化、物流コスト低減・保安強化など販売体制の最適化を進めることで競争力を強化する。
2008年4月を目標に三井物産のLPG子会社・三井液化ガス(株)と丸紅のLPG子会社・丸紅ガスエナジー(株)を合併か営業譲渡の形式で統合する方針。
三井液化・丸紅ガスの販売子会社群も2009年4月をめどに、一社に統合。これらの事業統合により、元売から小売まで一貫した販売戦略をとり、統合元売会社と統合販売会社の戦略を共有、両社の一体運営を目指す。
統合元売会社のグループ売上高は2007年3月期ベースで売上高3187億円。