石油メジャーの英BP、英D1オイルズは50％ずつ出資し、ヤトロファの栽培を推進する共同出資会社「D1-BP Fuel Crops Limited」を設立すると発表した。持続可能なバイオディーゼル原料を広範囲で確保する狙い。
ヤトロファは、少ない農業用水で栽培が行える優れたバイオディーゼル原料。
BPの精製・マーケティング部門の最高経営責任者（CEO）、イアン・コン氏は「輸送部門では、複数のバイオ原料の混合が、数少ない現実的な前進のための選択肢の1つになっている」と、バイオディーゼル燃料供給に向けた取り組みの有効性を強調。
合意に基づき、BPとD1オイルズは向こう5年間で約1億6000万ドルを投資する。D1オイルズはインド、アフリカ南部、東南アジアで経営している17万2千ヘクタールのプランテーションを新会社に拠出。
新会社は、D1オイルズの工場科学プログラムを通じて生産された、高品質のヤトロファ苗の独占的使用権が与えられる。
D1オイルズのエリオット・マニスCEOは「D1オイルズにとって、大きな転機。実績あるBPが物流、管理、資金面で支援してくれれば、ヤトロファの栽培が広がり、拡大のペースを大幅に速めることになる」と話している。
