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日立製作所/タクシーの車両位置情報を活用したサービスを発売、物流にも拡大

2007年07月24日/IT・機器

(株)日立製作所のオートモティブシステムグループは7月23日、タクシーに取り付けた無線で入手できる車両位置管理情報(プローブ情報)を日立独自の交通予測技術と組み合わせ、高精度な交通情報提供サービスとして発売すると発表した。今後、タクシーの配車管理のほか、物流の運行管理向けなどにサービスの提供先を拡大する。

数千台のタクシーからのプローブ情報を用い、リアルタイムで配信・提供する交通情報提供サービスで、10月から携帯電話のモバイルサイト「ナビダス渋滞情報」を通じ、一般ユーザー向けに東京都23区内のリアルタイムの渋滞状況や渋滞予測などの交通情報の提供を開始する。

また、順次全国主要都市のほか、タクシーの配車管理、物流の運行管理向けなど道路・交通に関わる事業者にサービスの提供をしていく。

これまでの交通情報は、道路に設置したセンサーで渋滞状況を把握しており、サービスの対象となるエリアが国道や都道などの主要道路が中心だった。自家用車からのプローブ情報は、車載端末とセンター間との通信コストの問題から常時リアルタイムに情報を収集することが困難だった。

日立では、走行距離、走行時間の長いタクシーから得られるプローブ情報を活用することで、従来の交通情報サービスではサービスの適用外だった道路のリアルタイムな交通情報と高精度な情報の提供を可能にした。

プローブ情報の収集については、日本交通(株)から、タクシー配車管理システムの構築については、(株)日立国際電気の協力を得るとともに、日立が過去10年間に開発・蓄積してきたタクシーからのプローブ情報技術と、日立が参画した経済産業省プロジェクトであるプローブ情報プラットフォームソフトウエアの開発事業化の成果を活用。

7月25、26日に東京国際フォーラムで開催される日立uVALUEコンベンション2007に出展する。

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