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ミスミ/タカセとの物流業務委託契約解消、東西の流通センター自社運営へ

2007年07月30日/SCM・経営

タカセ(株)は7月27日、(株)ミスミから受託している総合物流業務契約が、2008年3月31日までに「段階的に解消に向かう」と発表した。ミスミは同社の主要取引先。契約解消は、ミスミが物流戦略の基本方針を外部委託から自前での運営に切り替えることとなったため、としている。

タカセは、川崎営業所でミスミ東日本流通センターの物流業務を受託しており、2007年3月期実績で連結売上高は17億9100万円と、全体の13.3%を占めている。

契約解消の理由について、タカセは「ミスミ社において、物流戦略にかかる基本方針が外部委託から自営に切替えることに変更された」ことに伴うものと説明している。

ミスミでは、国内の物流業務について東西2拠点体制としており、西日本流通センターはこれまでも自社で運営してきた。このため、今回の措置について同社では「『物流戦略の基本方針を変更する』という大上段に構えた認識ではなく、(西日本流通センターに合わせる形で)東西の両拠点ともに自社で運営するということ」とLNEWSの取材に回答した。

いずれにしても「東日本流通センターの物流業務委託基本契約を2008年3月31日以降は更新せず、両社で協議した結果、8月中旬以降段階的に契約業務を解消する」のは事実で、タカセの業績への影響は避けられない見通し。

契約解消に伴う業績への影響と今後の方策について、タカセでは「前期実績と同額程度の減収要因となるが、羽田空港に近い立地を生かすとともに、近隣に賃借し現在フル稼働となっている新倉庫との連携を深めて、新顧客導入に注力して減収の影響をできるだけカバーすべく努める」としている。

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