大日本印刷（株）は9月10日、製造業向けにICタグやバーコードを使い、インターネット経由で製造ラインの進捗状況をリアルタイムで確認できる工程管理システムを開発、ASP方式で9月12日から提供開始すると発表した。
これまで同社は、自社内の印刷物管理システムを基に、加工食品や農産物向けなど、業態に合わせたトレーサビリティシステムを開発・提供してきた。
このトレーサビリティシステムをベースに、ICタグやバーコードなどの自動認識技術を加え、製造現場に合わせてカスタマイズできるASP方式の工程管理システムを開発したもの。
顧客の要望にあわせて、アプリケーションの変更や、生産工程の変更などに即時対応するためのシステムのアップデートが可能で、ASP方式のため、システム導入時に大規模なインフラを整備する必要が不要。
Webベースのため、製造拠点が複数ある場合や、営業所などの閲覧部門が多数にわたり大規模になっても速やかに対応でき、工程ごとに色分けされているため、作業の進捗状況が画面上ですぐにわかる。
また、何がボトルネックになっているかを速やかに判断でき、作業や工程の検索も容易で、既存の生産管理システムとの連携も可能。
同社は今後、オプションサービスとして、製造工程の川上から川下まで、トラッキング・トレースバックを行える検索機能を追加する。2008年度には10システムの導入を目標としている。
