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大日本印刷/物流管理向けICタグシステム導入のサポートサービス開始

2006年09月13日/IT・機器

大日本印刷(株)は10月24日、物流管理用ICタグシステム導入を検討している企業に対して、ICタグシステム導入のためのワークショップ、ICタグ検証テスト計画・実施、システム実導入、導入後のフォローなど、各種サポートサービス「Opti Site(オプティサイト)」の提供を開始する。

ICタグを用いた物流管理は、欧米の大手流通チェーンなどで本格的な運用が始まっているが、UHF帯ICタグの実際の導入にあたっては、利用環境によって、ICタグの情報を正確に読み取れないなど様々な障害が発生する場合があり、実導入までに予想外に時間を要することがある。

そうした問題を解決してICタグシステムの普及を促進させるためには、実験施設を利用した各種テストの実施や専門家による的確なアドバイス、現場施工と機器調整の期間短縮が求められている。

これらの要望をふまえ、DNPは、平成16年から順次評価用機器の導入を開始するとともに、日本とアメリカの自社工場間でのUHF帯ICタグの導入実験や、運用現場に近い環境での実験を通じて、ICタグの読み取り率などの検証を行い、UHFやHF(13.56MHz)などさまざまな周波数帯域のICタグ導入に向けた現場環境のシミュレーションテストの手法を確立した。

ことし5月には、ICタグを用いた物流管理の検証施設「ICタグSCMソリューションテストセンター」を開設し、ICタグシステムの普及促進を目指したノウハウと技術の蓄積および、検証施設の開設を契機に、本格的な物流管理向けのICタグシステム導入のための包括的なサポートサービスを開始することとした。

Opti Siteは、「検証テスト計画」「検証テスト実施」「現場施工と検証」「現場への導入」「導入後のフォロー」の各段階に沿った各種サービスを提供し、要望に応じて、「検証テスト」からといった途中段階からの利用も可能。またICタグの基本的な知識が習得できる「ICタグシステム導入のためのワークショップ」も開催する。

同社は、Opti Siteを製品の入出荷管理の用途などで、食品、日用雑貨、家電などの各業界に提供するほか、物流搬送器具メーカー向けにも展開していく予定で、2007年度5億円の売上を見込んでいる。

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