川崎汽船グループの(株)ダイトーコーポレーションは、東京港大井ターミナル、横浜港本牧ターミナルで使用するヤードクレーンに、環境に配慮した省エネタイプのハイブリッド型トランスファークレーンの導入を決定、3基の発注を行い、第一号機がTCM(株)から本牧ターミナルに納入、稼動を開始した。
トランスファークレーンは、コンテナヤード内に段積みするコンテナの移動やシャーシへの積み降ろしをおこなう門型移動式クレーン。
ハイブリッド型クレーンは吊り上げたコンテナを降ろす際に発生するエネルギーを電気に換えてキャパシタと呼ばれる装置に蓄えたうえ動力として再利用し、これによって燃料の消費を減らすと同時に排出ガスや騒音の削減することができる。
従来型トランスファークレーンと比べ、環境負荷削減効果は①燃料消費量の削減効果40-50%減②CO2など排出ガスの削減40-50%減③改良型エンジンの効果で騒音の大幅な低減を実現――となっている。
1号機に続き、10、11月に大井ターミナルに2基が導入される。川崎汽船では、今後省エネデータも検証しながら順次導入する計画で、2008年には大井ターミナルに2基、本牧ターミナルに1基追加投入する。