LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

近商ストア/流通BMSを採用した新EDIシステム導入

2007年09月27日/SCM・経営

(株)ニュートラルは、流通BMS(ビジネスメッセージ標準)を採用した新EDIシステムを(株)近商ストアが導入、稼動を開始したと発表した。

現在、流通業界で使われているEDIシステムは、26年前に策定されたJCA手順を利用したものが主流だが、経済産業省は2006年度から流通システム標準化事業として流通業界と共同で次世代標準EDIの実用化を目指し、大手小売業4社および卸・メーカー29社が参加しての「次世代標準EDI共同実証プロジェクト」を実施(2007年3月終了)。その後、名称を次世代EDIから流通BMSに改め普及を図っている。

近商ストアでは、ニュートラルのインターネットEDIシステム「BACREX(バクレックス)」と流通BMSを併用して、EDIのカバー率向上を目指し、「BACREX」と(株)データ・アプリケーションのEDIミドルウェア「ACMS(エーシーエムエス)」の統合製品を採用し、流通BMSが推奨している通信プロトコルを「ACMS」でカバーした。

近商ストアの導入により、サーバー同士を接続する高度なEDIを望む大手仕入先には流通BMSを、パソコンさえあれば実現できる簡単なEDIを望む中小仕入先には「BACREX」をというように、仕入先の要望に合わせてインターネットを共通インフラとする二つのEDIを選択肢として提供できるようになった。

ことし7月の稼動開始以降、伊藤忠食品が「流通BMS」への切り替えを完了し、パルタック、花王カスタマーマーケティングが切り替えに向けて準備を整え、「BACREX」に切り替え済みの仕入先は400社を数えている。

この結果、近商ストアだけでなく仕入先も含めて、通信時間の短縮や通信費・郵送費・人件費など大幅なコスト削減、伝票レスによる取引効率向上などの導入効果を実現した。

ニュートラルとデータ・アプリケーションは、今後、大手小売チェーンを中心にEDI統合製品の導入を進め、両社合わせて年間10社の導入を見込んでいる。

■問合せ
(株)ニュートラル
東京オフィス
Tel.03-5575-3655
bacrex@neutral.co.jp

関連記事

IT・機器に関する最新ニュース

最新ニュース