アイログ社は、ILOG CPLEXが、今週行われた新しいベンチマーク・テストにおいて、過去最高の記録を達成したと発表した。
CPLEXはビジネスにおける非常に複雑な問題で、最高10倍の処理速度を記録し、このパフォーマンス向上により、特にサプライチェーンや製造分野、ロジスティクスのビジネス分野では、プランニングの対象範囲を1区域に限定せず複数にまたがって行うことが可能になるほか、一晩かかるバッチジョブの代わりにほぼリアルタイムなアプリケーションを作成することや、プランニング問題を瞬時にwhat-if分析することが可能になる。
ILOG CPLEXは世界的に広く利用されている最適化ソフトウェアで、現行リソースの最適な活用方法や、何億円もの節約を引き出せるアクションプランを導き出すことができ、これによって企業ではビジネスの効率と意思決定の効果を向上している。
最適なトラック積み荷量、もっともコスト効果の高い配送センターの配置場所などといった最適化問題は、最適化モデルを使用して表現することができる。
シングルコアのIntel製プロセッサで行われたこのベンチマーク・テストでは、アイログは各種の最適化問題を、1分から1時間以内で解を出せる中規模の問題群と、1時間を越える問題群の、2つのカテゴリに分けた。
CPLEXの混合整数計画（MIP）最適化エンジンの性能向上（速度10倍）が最も大きな効果を発揮したのは、1時間を越えるカテゴリに入る極めて複雑なビジネス問題の領域でした。これにはサプライチェーンと輸送分野における大規模なプランニングとスケジューリングの問題が含まれており、例えば数多くのタイム・インクリメント（時間間隔）を、様々な地域を含めた全体で最適化するというような場合がある。
中規模のカテゴリでも著しい効果が見られました。このカテゴリにはプランニング・アプリケーションでよく行われるwhat-if分析が含まれており、CPLEXは従来比較で平均3倍の高速で解を導き出すことができた。
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