アイログは4月17日、可視化製品の最新版「IBM ILOG JViews 8.5（アイ・ビー・エム・アイログ・ジェービューズ 8.5）」を発売すると発表した。
システム開発者やグラフィック・デザイナーを対象とし、管理・監視アプリケーションの開発を容易にするJavaベースのエンタープライズ向けグラフィクス開発ツール。リッチ・インターネット・アプリケーション（RIA）とデスクトップ・アプリケーション両方の開発支援を行う。大規模な産業用モニタリング・システムや、Webを活用した道路交通情報システムなど、ハイエンドの可視化アプリケーションに利用できる。
最新版では、「IBM ILOG JViews Graph Layout for Eclipse」が新製品として追加され、これによりIBM ILOG JViewsは、既存の6製品から、新たに7製品で構成される製品群に強化された。新製品は、可視化市場で初めてサードパーティによるネイティブなEclipseライブラリとして提供され、Eclipse環境内で直接グラフをモデリングすることができる。
主要Ajaxフレームワークとの統合も拡張され、開発者はインタラクティブで洗練されたRIA向けユーザ画面を、簡単・迅速に開発することができる。異なるメーカーからいくつもの製品を買い集める必要がなくなるため、開発時間とコストの低減を実現する。
ビジネス・プロセスのモデリングや、UMLクラス・ダイアグラム・エディタなど、視覚的にモデリングを行うアプリケーションでは、図式要素間のつながりを表現するダイアグラム機能が不可欠。Eclipse開発者がアプリケーションを効率よく開発でき、エンドユーザにモデルの実務的な意味を理解させ、その判断を支援するようなアプリケーションを開発できるように、新製品IBM ILOG JViews Graph Layout for Eclipseが追加された。
Eclipseは統合開発環境（IDE）としてのみならず、EMF、GMF、GEFといったアプリケーション構築のためのビルディング・ブロック・ライブラリを提供することから評価が高い。だが、EMF、GMF、GEFはダイアグラムを自動的に表示する機能に制限があった。新製品利用により、既存のプログラム・コードを破壊せずに、リッチなクライアント・プラットフォーム・アプリケーションや独自のEclipseプラグインを構築できる。
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