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スズケン/掛川商品センター稼動、22億円投資

2007年10月10日/物流施設

(株)スズケンは、静岡県の医療用医薬品の新たな物流拠点「掛川商品センター」(静岡県掛川市)を竣工し、稼動した。投資額は22億円。

掛川商品センターは、静岡県内全域をカバーエリアとし、「得意先近くに在庫を置く」物流体制を実現することにより、納品リードタイムの短縮や品切率の低下を実現し、得意先へのサービス水準を向上するとともに、流通機能の効率化を図る。

商品センターは、大きな商圏エリア向けの中規模物流センターに対して、比較的商圏の小さなエリア向けの物流センターで、現在稼働中の長野、広島、高知、愛媛県新居浜、今回の掛川に加え、新潟、金沢、九州を建設予定で、計8か所設置する。

同社では、サービス水準を向上のため全国9拠点の物流センター構築を基本軸にした物流構想の早期実現や、「トレーサビリティー」を実現することによる商品の品質管理精度の向上に取り組んできている。

このため、2010年までには、現在稼動中の札幌、埼玉県戸田、愛知県江南、2007年11月稼動予定の阪神物流センター(兵庫県神戸市)に加え、横浜、福岡、千葉、奈良、宮城を合わせて全国に9拠点の中規模物流センターを設ける。

掛川商品センターの特長は、20,000ロットアイテムを在庫することで品揃えの充実を図り、品切率低下を可能にし、掛川インターチェンジから車で3分という好立地を生かし、静岡県内の各支店への1日2回の配送により医療機関や薬局への当日配送を可能にする。

さらに、新庫内物流システムの導入により、商品センター、各支店において、得意先の商品のロット番号・有効期限を管理し、商品の安全性と有効性を確保しながら、商品の流通経路を明確にする。

また、バーコード検品の導入で、作業の確実化を図ることで、入出荷ミスをなくし、最も出荷頻度の高い商品を集めた棚にデジタルピッキングシステムの導入によって、ピッキング作業の効率化を図ると同時に、ミスピッキングを減らす。

なお、セキュリティ確保のために、向精神薬などを保管する特殊品庫に指静脈認証のシステムを設置し、人の動きを感知して撮影するカメラによって、センター内を24時間監視し、環境への配慮のために、人感センサー照明も導入した。

掛川商品センターの概要
名称:掛川商品センター
所在地:静岡県掛川市杉谷南二丁目13番地の1
敷地面積:11,057㎡(3,345坪)
建築面積:4,976㎡(1,505坪)
延床面積:9,467㎡(2,864坪)
構造・規模:鉄骨造地上2階建
保管品目:18,000品目
設備投資額:総費用22億円(建物・設備システム費16億円)
カバーエリア:静岡県全域
出荷能力:年商約850億円の処理能力

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