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スズケン/関西エリアの新物流拠点「阪神物流センター」稼動

2007年10月29日/物流施設

(株)スズケンは10月29日、関西エリアでの医療用医薬品の新物流拠点として、神戸市北区に「阪神物流センター」を竣工し、から稼動する。

同社は、全国9拠点の物流センター構築を基本軸にした物流構想の早期実現や「トレーサビリティー」の実現による商品の品質管理精度の向上に取り組む。

2010年までに、現在稼動中の札幌、埼玉県戸田、愛知県江南、今回稼動の阪神物流センターに加え、横浜、福岡、千葉、奈良、宮城を合わせて全国に9拠点の中規模物流センターを建設。

また、物流センターを補完する機能として、8拠点の商品センターを現在稼働中の長野、広島、高知、愛媛県新居浜、静岡県掛川に加え、新潟、金沢、南九州に設置する。

阪神物流センターは、大阪府・兵庫県・奈良県・滋賀県・京都府・和歌山県をカバーエリアとし、顧客の近くに在庫を置く物流体制を実現することで、納品リードタイムの短縮や品切率の低下を目指す。

阪神物流センターは、2万5000アイテムを在庫することで、品揃えの充実を図る。顧客に納品した商品、物流センターの商品、各支店へ配送した商品のロット・有効期限管理が可能になる「倉庫管理システム(WMS)」を導入し、厳格な品質管理と出荷精度を実現、商品の流通経路も明確にする。

また、デジタルピッキングシステムを導入。ピッキング作業者は「ランプが点滅している棚から、表示された個数を出庫するだけ」という簡易さを可能にした。デジタルアソートシステムでは、作業者の歩行距離を最小限にし、ピッキング作業の効率化を図るとともに、ミスピッキングを減らす。POS検品システムに商品を届けることも可能になる。

向精神薬などを保管する特殊品庫には、手静脈認証のシステムを設置。監視カメラで物流センター内を24時間監視し、セキュリティを確保した。

物流センターの屋上には、最大10KW(蛍光灯250本分)の発電能力を持つ「太陽光発電パネル」を設置。センターで消費する電気の一部に自然のエネルギーを活用する。また、人感センサー照明を導入し、人がいないときには自動的に消灯される仕組みを導入した。

総投資額は57億円で、同社では「年商約3000億円の処理能力を有する」としている。

■阪神物流センターの概要
名称:阪神物流センター
所在地:兵庫県神戸市北区鹿の子台南町5-2-6
敷地面積:2万9371㎡
建築面積:1万620㎡
延床面積:2万3717㎡
構造・規模:鉄骨造地上3階建
保管品目:2万5000品目

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