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東京電力・日野自動車/外部電源式アイドリングストップ冷暖房システムの運用を開始

2007年10月16日/CSR

東京電力(株)と日野自動車(株)は10月15日、共同で開発した「外部電源式アイドリングストップ冷暖房システム」の運用を開始した。

同システムは、(株)デンソーが開発した車載電動冷暖房装置を日野自動車のトラックに搭載、トラックステーションなどの駐車場に東京電力が開発した「給電スタンド」から電力を供給するもので、エンジンをかけずに運転室内の冷暖房が行えるため、東京電力では「大幅な環境負荷の削減と運送事業者のコストダウンにもつながる」と期待している。

15日には、神奈川県大和市の東神トラックステーションで、利用第一号車への給電が開始。既に、全国7地点のトラックステーションに、東京電力が計50基、100台分の車両に電力供給可能なスタンドを設置済みで、順次、運用を開始する。

給電スタンド利用するには申し込み後に発行される認証カードが必要で、利用度に応じて課金するシステムとなっている。料金は1時間あたり72円だが、2007年度中はキャンペーンとして43.5円。

給電スタンドを利用可能な車載冷暖房装置は、日野自動車製のトラックであれば新車に限らず、既販車にも取り付けが可能。当初価格は国や全日本トラック協会の補助により、冷暖房装置(取り付け費こみ一式)で35~40万円程度。暖房用などに利用可能な100Vコンセントの運転室内設置費用のみであれば(運転室にて電気毛布など一般の暖房器具を利用)9万円弱で済むという。

運送事業者は、冷暖房装置を導入した場合、1日6時間、年間250日システムを利用した場合、約17万円程度のコストダウンが可能(軽油1L=120円、給電システム利用料72円/時の場合の試算値)。東京電力と日野自動車では今後、長距離の大型トラック定期便を主な対象として普及を働きかける方針。

給電スタンドの設置先としては、宇佐美鉱油(株)が自社のSSの一部に導入することを既に決定しているほか、日東紡(株)の自社工場にも設置される。また、高速道路のSAなどへの試験設置も検討されており、今後、順次拡大する模様。

東京電力「アイドリングストップシステム」専用ホームページは下記URL参照。
http://www.tepco.co.jp/eco/i-stop

車両・冷暖房装置に関する問い合わせ先
日野自動車(株)国内企画部 商品計画室
TEL03-3456-8890

給電スタンドの設置、利用に関する問い合わせ先
東京電力(株)環境部 社会システムグループ
TEL03-4216-6379

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