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菱食/12月期第3四半期、物流センター・物流コスト上昇で、1億44百万円純損失

2007年11月06日/物流施設

(株)菱食の平成19年12月期第3四半期の連結経営成績について、「量から質への転換」のスローガンのもと、消費の多様化、個別化に対応するため、フードコーディネート機能を始めとする「食のフルライン戦略」の推進により「価値ある卸機能の拡充」に努力を続け、あわせて「ローコスト経営の徹底」の継続により、業績の向上に努めた。

売上高は、取組強化を進めているスーパーマーケット業態などの取引増加により、前年同期比3.8%増加の1兆263億21百万円。

しかし、前年と今年稼働した物流センターに伴うコスト増に、原油価格高騰など物流コスト上昇要因が加わり、販管費が大きく増加し、さらに新規事業(チルド事業他)の先行費用も嵩み、営業利益は前年同期比64.8%減少の5億23百万円、経常利益も前年同期比43.4%減少の11億50百万円となった。

特別損益は、前年において多額の減損損失を計上した影響から、前年同四半期比較は大幅改善したが、結果として1億44百万円の当期純損失となった。

なお、同社は11月5日、8月10日に公表した平成19年12月期通期業績予想も下方修正した。

修正額は連結売上高が1,400,000百万円で同額だが、営業利益が27.6%減の6,200百万円、経常利益23.1%減の7,000百万円、当期純利益28.7%減の3,100百万円。

同社では、前回予想を確保することが見込んでいるが、利益面は、ローコスト化を推進するものの、消費者の低価格志向に起因する小売業における価格競争の中にあって、メーカーによる販促費の抑制などが影響し、改善を見込んでいた前回予想の売上総利益率を下回る見込みとしている。

また、新規事業(チルド事業など)の先行費用も嵩み、営業利益、経常利益、当期純利益ともに減少する見込み。

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