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積水化成品工業/中国・蘇州にピオセラン生産会社、物流資材の展開視野

2007年11月30日/物流施設

積水化成品工業は11月29日、中国華東地区で自動車部材やIT関連の梱包材として需要の伸びが見込まれる「ピオセラン」(PS/PE複合樹脂発泡体)原料の生産・販売を事業内容とする生産会社を蘇州工業園区に設立し、2009年春に操業を開始すると発表した。中国での生産会社は天津に続き2拠点目で、3月に発表した欧州拠点(オランダ)に次ぐ、世界で6番目の拠点となる。登録資本金額は720万米ドル(約8.3億円)、工場建屋、生産設備、土地借地権など初期投資金額は約5億万円とする。

積水化成品工業では、新会社について「天津の生産会社とともに、ピオセランを主体とする高機能発泡樹脂・シートの中国・アジア展開戦略の一翼を担うもので、中国ユーザーに対する戦略供給の増強拠点として、積水化成品(上海)国際貿易有限公司(上海の100%子会社)、原聚化学工業(台湾の100%子会社)と相互に連携を図りながら、製販一体となって事業の拡大を推進する」としている。中期的にはピオセラン以外の製品での緩衝材や物流資材の展開も視野に入れる。

ピオセランは加工プロセスで汎用EPS(発泡ポリスチレン)成型機での成型加工が可能で、競合他社の類似樹脂による成形品に比べ加工コストを10-30%押さえることができるという。梱包材、構造部材需要の急拡大が見込まれる華東地区に原料生産拠点を設け、近郊ユーザーへの供給とシェア拡大を図る。

当面は日系の自動車メーカー、IT・OAメーカーを中心に販売し、欧米系、アジア系の同地域へ進出している企業への販売など水平展開を進める。中国の市場拡大の継続を見据えた上で、同社が得意とする環境商材(エプスレム)、高機能発泡シート(ネオミクロレン、セルペット)事業の展開も検討する。

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