古河機械金属は12月10日、パウデックとの間で窒化ガリウム系半導体（GaN）エピ基板事業について資本・業務提携契約を締結した。GaNエピ基板事業で先行するパウデックと資本業務提携契約を締結し、窒化物半導体のエピタキシャル成長技術（エピ技術）の取得を図る。
パウデックは経営基盤を強化し、エピ技術の開発促進とともに、本格的な生産体制を構築する計画。パウデックが生産設備増強、経営基盤強化のために実施する第三者割当増資による株式・新株予約権の発行を、古河機械金属が引き受ける。引き受けにより、同社の持株比率は39.06％となる。
古河機械金属は、窒化ガリウム系電子デバイス向けのエピ技術を持つパウデックから「MOCVD法による窒化物半導体のエピ技術」の供与を受ける一方、グループの古河産機システムズ小山工場敷地内にパウデックの本格的事業展開のための開発・生産拠点を建設、貸与する。古河機械金属は窒化ガリウム基板、GaNエピ基板事業分野で、開発・生産拠点の建設を含め、2010年度までに約24億円の設備投資を行う。
