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新日化サーマルセラミックス/堺工場で生体溶解性繊維を本格生産、大阪・泉大津に物流拠点

2007年12月18日/物流施設

新日化サーマルセラミックスは12月17日、親会社の英国「The Morgan Crucible Company plc」からライセンスを受け、同社の世界戦略商品であるバイオソルブルファイバー(生体溶解性繊維)「スーパーウール」について、大阪・堺工場で本格的な商業生産を開始したと発表した。

これによりスーパーウールの生産は、ヨーロッパ(フランス)、アメリカ(USA・メキシコ)、アジア・オセアニア(日本・中国・韓国・豪州)の三拠点体制となった。

本格生産開始にあたり、新たに開発された”Low Shot技術(製品中に含まれる非繊維状物質「ショット」を少なくする技術)”の導入を念頭に、堺工場では生産ラインの設備改良を行い、Low Shotのスーパーウールと、既存製品である各種セラミックファイバーを、交互に生産できる体制を構築した。

Low Shotグレードのスーパーウールは、”スーパーウール・プラス”の商品名で出荷される。年産能力は3600トンで、2008年はこのうち1200トンをスーパーウールとする計画。

これに先立ち、4月には物流・加工の新たな拠点として、大阪府泉大津市に「汐見ロジスティックスセンター」を開設。在庫能力は従来の400トンから1000トンへと増強され、スーパーウールと各種セラミックファイバーの並行生産へ対応するとともに、中国、韓国などからの各種セラミックファイバーの輸入、中国、韓国等への各種製品の輸出など、アジア地区での輸出入の一大拠点とする。

また、同センターにはこれまで堺工場などで行ってきたZ-BLOK(高温炉用耐熱ファイバーモジュール)、カットブランケットなど各種加工品の製造工程も集約し、加工品の生産体制の効率化も図っている。同社では、2010年をめどにスーパーウールの生産・販売を年産2500トンにまで伸ばす計画。

新日化サーマルセラミックス概要
設立:1997年4月1日
株主:新日鐵化学50%、The Morgan Crucible Company plc(英国)50%
本社:東京都千代田区外神田4-14-1(秋葉原UDX13階)
事業所:堺工場(大阪府堺市)、大阪支店、福岡支店
資本金:4億9000万円
売上高:約30億円(2007年度)

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