IBMは、「グローバルに統合された企業(GIE)」における組織全体の従業員のコラボレーション手法を改善することを目標としたソフトウェアとリサーチ部門からのイノベーションを発表した。
グローバル化という課題に対し企業は、競争力を維持するために、地理的な分散が進む仮想労働力を活用してさらに敏捷に動くことを余儀なくされているが、ソフトウェア開発の世界では、世界中の専門チームと昼夜を問わずコラボレーション体制を組んで、漏れがないようにチーム内で回していくということを意味する。
同社ではまた、グローバル化で生じた障壁を、仮想世界によってソフトウェア開発チームがどのように克服できるかを検証している。
IBMでは、Web2.0テクノロジーをベースとした開発プラットフォームを公開することを発表した。開発者はwww.Jazz.netで開発中のこのプラットフォームに対して、コラボレーション体制を組んで作業に貢献でき、Jazz.netとは、JazzTMベースのテクノロジーの開発について企業がグローバルかつ透過的にコラボレーションできるように設計されたオープンな商用コミュニティー。
これまでJazz.netには、IBMのお客様、学術機関、パートナーしか参加できなかったが、今回、広範なソフトウェア開発コミュニティーに公開されることになった。
コミュニティー推進型の開発というIBMの構想は、製品開発後のフィードバック手段を提供するだけでなく、グローバルなコミュニティーがIBMの開発プロセスに最初から最後まで参加することを可能にし、オープンソース・コミュニティーがグローバルなソフトウェア開発に及ぼすことができる影響の範囲を拡大する。
IBMはまた、地理的に分散しているソフトウェア・デリバリー・チームのリアルタイム・コラボレーションを可能にすることで、中小規模の開発チームの生産性を大幅に改善するIBM Rational Team Concert Expressを2008年後半に発売する計画も発表している。
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IBM/企業のグローバル化に伴う課題の克服を支援
2008年01月24日/IT・機器
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