日本ヒューレット・パッカードは1月29日、日本通運海運事業部管内のPC全2700台について、日本HPのブレードPCによるクライアント統合ソリューション「HP Consolidated Client Infrastructure(CCI)」へ全面移行すると発表した。
シンクライアント導入は2006年から段階的に実施されており、2006年度の1300台、2007年度の600台、2008年度の800台と、合計で2700台の業務PCがブレードPCに移行する。現在、移行計画の中盤を迎えており、管理負荷の軽減や運用コストの削減、動作検証期間の短縮や新システムに対する社員教育の軽減、といった導入効果が表れているとしている。
日通の海運事業部門では、2006年から業務PCのシンクライアント全面移行計画を進めてきた。同事業部のシステム運用管理は数名のシステム管理者で行われており、運用管理に関する日々の負担が増大していた。
こうした状況を踏まえて、かねて検討していたネットワーク再編やPCのリース満了と並行し、クライアント管理負荷の削減効果を期待できるシンクライアントソリューションの導入を決めたもの。日本HPによると、今回の導入は「現在稼働している業務PCのシンクライアントソリューションとしては国内最大級となる」としている。
今回導入した「HP CCI」は、全面移行後も現在のシステム管理者数名によって運用。こうした少人数での運用管理は、パッチの適用やアプリケーションのバージョンアップ、ハードウェアやソフトウェアの不具合に伴うサポートなど、クライアント管理で発生する作業負荷を軽減。
移行に伴う動作検証や新システムに対する社員教育についても、WindowsOSで既存アプリケーションが動作するブレードPCを採用したことから期間短縮が可能となり、今回のソフトウェアの動作検証は1か月で完了したという。
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日本通運/海運事業部のPC刷新、シンクライアント2700台を導入
2008年01月31日/3PL・物流企業
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