アルプス物流が2月4日に発表した2007年4-12月期連結業績は、売上高474.2億円(前年同期比4.5%増)、営業利益42.9億円(1.9%増)、経常利益43.5億円(1.0%増)、23.9億円(0.7%増)となった。
主要顧客の電子部品業界で、薄型テレビなどのデジタル家電向けやゲーム機向けの需要を中心に高水準の生産が続いていたが、メーカー各社の増産体制が整ったことで「荷動きとしては、総じて落ち着いた」としている。
アルプス物流では、国内外で拠点・ネットワークの拡充を進め、IT化を中心とした物流サービス商品の充実、顧客の「物流個性」に適した提案活動などを推進し、売上の拡大を図った。
国内物流事業は、電子部品物流分野で顧客の物流合理化ニーズに適した提案活動や運送ネットワークの拡充を図り、新規の取引先を拡大。しかし、前年同期と比べて特別便などの臨時対応が減少し、売上高はほぼ横ばいとなった。利益面は固定費削減など合理化を進め、増益。
消費物流分野を受け持つ流通サービスでは、顧客の物流ニーズに対応した拡販活動で生協関連の個配業務を中心に売上を拡大。コスト面では、燃料費の高騰や人手不足に伴う労務費増など厳しい環境となったものの、増収で前期並みの利益確保に努めた。
国際物流事業は、中国国内での貨物輸送ニーズの増加や日本を介さない海外間取引の増加など「グローバルな物流ニーズが一層高まった」。上期にアモイ、フランクフルト、下期にマッカレン(米国テキサス州)に新拠点を開設するなど、グローバルな拠点・ネットワークの拡充を進め、海外を中心に拡販を図った。
しかし、主要貨物の電子部品の荷動きが落ち着いてきたことから、日本発の貨物を中心に航空輸送から海上輸送へのシフトが進み、競争激化による受託価格の低下も加わるなど、厳しい事業環境で推移した。
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アルプス物流/07年4-12月期、国内外の拠点網拡充で拡販
2008年02月05日/決算
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