タカセは2月8日、主要荷主であるミスミとの取引について、2007年7月27日付で発表した取引停止に変更が生じ、ことし3月以降も従来の25-30%程度の取扱いを継続すると発表した。
タカセは川崎市の東扇島にある自社物流拠点で、ミスミの東日本流通センターで取り扱う金型部品・機械部材・工具などの商品について、商品の運送、保管、出荷作業など総合物流業務を請け負っている。
ミスミは物流の自営化方針に転換し、タカセによる取引停止発表後の07年8月中旬、川崎市のタカセ側物流拠点からミスミ自営倉庫への商品移転を開始したが、移管後の物流作業が当初見込んでいたものに比べて難航する見通しとなったため、いったん移転作業を中断して諸条件を再検討していた。
この結果、移転日程が大幅にずれ込み、3月をめどに「ミスミ所定の体制」に切り替えることとなり、合わせてタカセの受託業務の全面解消を見直し、保管・作業の「一定部分」について、タカセが受託を継続することに転換したもの。ミスミの自社運営では困難な部分が浮上し、タカセの物流作業品質を再評価したもの。タカセのミスミに対する売上比率は、07年9月中間期実績で14.2%を占めていた。
タカセでは08年3月期以降、売上でミスミ分減収となるが、「羽田空港至近の立地を活かし、近隣に賃借して現在フル稼働となっている新倉庫との連携を深め、新規顧客導入に注力して減収の影響をカバーすべく努める。組織簡素化や倉庫スペース効率化などのコスト削減にも注力する」としている。
また、ミスミ本体のほか、同社の関連会社の総合物流業務もタカセが受託しており、この関連会社との取引は現行どおり受託が継続される。
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