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NEC/国際物流の電子タグ実証実験成功に貢献

2008年02月29日/国際

NECは、RFIDの世界的な標準化団体であるEPC globalの国際物流部会が主催する国際物流実証実験(海上輸送ルート)にソリューションプロバイダーとして参画し、RFIDミドルウェア「Web OTX RFID Manager」の導入と、EPC globalが規定するEPCIS仕様に準拠したシステムの構築で主導的な役割を果たし、実証実験の成功に貢献した。
実証実験は、実用システムへの適用を見据え、EPC globalで策定された技術仕様が国際的な物流過程の効率化・高度化に寄与することの検証を目的としたもので、多数の国際的な物流業者、ソリューションプロバイダー、ハードウェアベンダーなどが参加した。
具体的には、2007年12月から2008年1月にかけて、米国の有力な耕作機械メーカーが中国で生産するタイヤを米国に輸送する業務プロセスにおいて、タイヤを積載したパレットおよびコンテナにEPC global準拠のRFIDタグを装着し、工場、倉庫、港など各拠点に設置したチェックポイントでRFIDリーダライタから読み取った情報を関係企業間でリアルタイムに共有し、貨物の輸送過程を追跡する実証実験を行った。
<実証実験イメージ>
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実験の結果、荷主や物流業者が貨物受渡し、コンテナの入港および船積みなどの日時、場所をリアルタイムに共有・可視化できることが確認できた。
特に、チェックポイント間の標準輸送時間と荷主が指定できるリミット時刻を基に、指定されたリミット時刻が経過しても次のチェックポイントに到着していない場合にアラートを上げるなどの実業務に即した機能を盛り込む検証をすることで、これまで、国際物流において課題となっていた、より精度の高い物流計画の立案、計画変更への迅速な対応にEPCISを適用した物流モデルが効果的であることが実証できた。
同社は、実証実験の成功において、RFIDミドルウェア製品「Web OTX RFID Manager」の導入によりシステム構築を大幅に効率化するとともに、システム構築で主導的な役割を果たし、実運用に即した実証実験システムを実現させた。
実証実験の成果を基に、今後もEPC global標準を採用した製品を積極的に開発・提供し、RFIDを活用したグローバルな物流トレーサビリティーの実現に寄与する。
Web OTX RFID Managerに関する詳細な情報は、下記URLを参照。
http://www.nec.co.jp/WebOTX/
問い合わせ
NEC第二システムソフトウェア事業部
TEL.03-3456-5692
info@cced.jp.nec.com

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