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物流連/物流環境大賞に東京電力、トヨタ自動車など

2008年06月05日/CSR

日本物流団体連合会は、物流部門における環境保全の推進や環境意識の高揚などを図り、物流の健全な発展に貢献した団体・企業・個人を表彰する「物流環境大賞」の受賞者を発表した。
大賞は東京電力、日野自動車、デンソー、大崎電気工業による、トラックの「外部電源式アイドリングストップ冷暖房システム」の開発・実用化と、トヨタ自動車、トヨタ輸送、日本通運、日本貨物鉄道による「TOYOTA LONG PASS EXPRESS」による自動車部品輸送の2件。
東京電力など4社による「外部電源式アイドリングストップ冷暖房システム」では、荷待ちなどでやむを得ずアイドリング状態で待機する必要性のある営業用トラックで、運転席に設置する外部電源式冷暖房装置に駐車場に設置する給電スタンドから系統電力を直接供給するシステムを開発。これにより、CO2排出量を大幅に削減するだけでなく地域住民にとってもアイドリングによる騒音等の解消や、環境負荷物質の低減が可能になったことを評価。
トヨタ自動車など4社による取り組みでは、自動車生産用部品の大動脈である愛知-岩手(名古屋南貨物駅-盛岡貨物ターミナル駅)間約900キロメートルで31フィートコンテナを使用した専用列車を2往復運行し、一日10トントラック160台分に相当する貨物のモーダルシフトを行った。年間約1万4000トンのCO2排出量削減の効果があり、リードタイムも3.0日から2.25日への短縮を実現したことが評価された。
大賞以外の受賞は次の通り。
物流環境保全活動賞
受賞者:日本貨物鉄道
功績事項:鳥栖貨物ターミナル駅開業に伴う高速コンテナ列車(鳥栖号)によるモーダルシフトの推進
物流環境啓蒙賞
受賞者:日本通運
功績事項:マニフェスト管理システムの活用による適正化指導および循環型社会形成への社員教育
物流環境負荷軽減技術開発賞
受賞者:プロロジス
功績事項:大型施設開発におけるPC(プレキャストコンクリート)免震構造採用によるCO2排出削減への取組
物流環境特別賞(5件)
1.
受賞者:シスメックス物流
功績事項:天然ガス10トントラック(エコトラック)の導入
2.
受賞者:佐川急便
功績事項:複合大型ビルや商業施設における館内物流システムの構築による環境負荷の軽減
3.
受賞者:住電日立ケーブル、タツタ電線、大電
功績事項:パートナーシップによる電線ドラム輸送のJR大型コンテナを利用して鉄道輸送へのモーダルシフト事業
4.
受賞者:川崎汽船
功績事項:伊勢・三河湾内における自動車船減速航行の実施
5.
受賞者:株式会社住友倉庫殿
功績事項:大阪・南港に建設する物流施設に太陽光パネルを設置

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