非営利組織GS1の下部組織であるEPCグローバルは、輸送およびロジスティクス分野(TLS)でのICタグ(RFID)の第2次試験(セカンド・フェーズ)を成功裏に終了させたと発表した。
この試験「TLSフェーズ2パイロットプログラム」は、輸送およびロジスティクス企業が直面する流通の効率化、資産の可視化、セキュリティー強化などの課題について、EPC(電子製品コード)やICタグの活用による解決を目指し、2007年11月から進められてきた。
試験内容は、貿易会社やロジスティクス企業が担当し、中国本土から米国本土に輸送する貨物について検証するというもので、3個のコンテナの中の2件の貨物を対象に実施した。2件の貨物はそれぞれパレット40個で構成し、中身はタイヤ、パソコンなどだった。試験ルートは、中国の製造工場から、上海港、ロサンゼルス港を経由し、米国の物流拠点までとした。
具体的な試験の成果は明かされていないが、GS1は「今回の試験完了により、輸送ロジスティクス分野でのRFIDの有効性が実証された。流通関連企業は、適正な在庫管理の実現により収益向上が見込めるほか、リアルタイムの資産管理によるコスト削減も可能になる」としている。
今後は、参加企業、対象貨物を増やし、対象輸送地域を欧州などにも拡大した「フェーズ3」の試験プログラムに向けて準備を進めるという。(翻訳)
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EPCグローバル/輸送・ロジスティクスのICタグ2次試験を完了
2008年06月26日/IT・機器
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