米国を中心にRFID(ICタグ)導入を推進する標準化企業「EPCグローバルInc.」は、標準化の将来計画に関する報告書「EPCグローバル・アーキテクチュア・フレームワーク」を発表した。
EPCグローバルは、EPC(電子製品コード)技術の普及を目的とした非営利の標準化組織であるGS1の下部企業。報告書では、相互に利用できる標準化の流通業務上のメリットを改めて強調。自動認証技術による時間と費用の節約や盗難被害の防止が実現できるとしている。
報告書は、専門家で構成する「EPCグローバル・アーキテクチュアル・レビュー・コミッティー」が作成。クラフト、プロクター・アンド・ギャンブル、テスコを含むGS1のメンバー団体からの情報を基にしている。
EPCグローバルは2003年9月以降、UHFジェネレーション2、タグ・データ・スタンダーズ(TDS)、アプリケーション・レベル・イベンツ(ALE)、オブジェクト・ネーミング・サービス(ONS)の計4つのロイヤルティー不要の標準を発表してきた。
EPCグロールのクリス・アドック社長は「今回のフレームワークは、流通効率化を目指すユーザーに指標を提示する内容となっている」としている。(翻訳)
EPCグローバルについての詳細
www.epcglobalinc.org(英文)