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福岡市/人工島分譲にニューシティが延べ床面積17.5万㎡の物流センター整備

2008年08月07日/物流施設

福岡市は8月6日、東区の博多湾沖に建設中の人工島・アイランドシティの分譲公募で、ニューシティコーポレーションを分譲予定者に選んだと発表した。

ニューシティコーポレーションは、福岡市が造成工事を進めているアイランドシティ港湾地区の敷地5haに、地上6階建て(高さ40m)延べ床面積17万5000㎡の物流施設を計画している。

<完成予想図>
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同社では、中国・上海港に延べ床面積25万㎡の物流施設を保有しており、2011年春をめどに、博多と上海を結ぶ“快速ネットワーク物流”を形成し、両都市間での貨物の搬入や搬出時間を大幅に短縮した物流ネットワークを構築していく。

同社は、本社を東京に置き、大阪、ソウル、上海、シンガポール、シドニー、ホノルル、サンフランシスコなど環太平洋地域で不動産開発を進めている。

物流施設は、賃貸型の施設となるもで、物流動線の効率を高める大型ランプウェイ(上り・下り専用)を設置する「各階バース方式」を採用するほか、免震構造の採用で地震による建物の損傷を最小限に抑え、荷崩れによる事故や荷物の損傷に配慮した建物となる。

物流施設の着工は、アイランドシティの造成工事が終了する2009年4月以降で、2011年春の供用開始を見込んでいる。

ニューシティコーポレーションは、上海港の岸壁に位置する外高橋保税物流園区内に物流施設「ニューシティ上海保税物流センター・フェーズⅡ」(延べ床面積約25万㎡)を所有・運営しているが、アイランドシティの物流施設が完成すると、博多と上海の両エリアで岸壁の直背後に物流施設を保有することになり、効率的な物流ネットワークを形成することができる。

上海市の外高橋保税物流園区は、保税や物流機能を強化するため、保税区内や隣接する港湾区内に設けられており、国際物流業を専門に展開する税関の特殊監督区域となっている。この区域では、増値税の還付を受けることができるほか、区域内でコンテナを開封し、貨物の積み替えや第三国への中継輸送ができるなどのメリットがある。

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