近鉄エクスプレスは8月8日、ロシアでの合弁会社の設立を解消すると発表した。
当初は、韓国のUniko Logistics Co.,Ltd(以下:Uniko)と共同出資し、トラック輸送事業を主体とした合弁会社を、2008年9月1日にモスクワ市に設立する予定だった。
ロシア国内やCIS諸国へのトラック輸送事業を行うため、20台の自社大型トラック(GPS付き)とシャーシを所有することを予定し、主な運航ルートとしては、フィンランド~モスクワ、キエフ~モスクワ、スロバキア~モスクワ、サンクトペテルブルグ~モスクワ間を計画していた。
しかし、Unikoとロシアでの合弁会社を設立を決めた2008年6月から、両社の間で協議を進めていくうち、トラックをロシアに投入するだけではなく、どこに倉庫などの物流拠点を置けば効率化を図れるかなど、トラック輸送を行う上で倉庫に関する投資リサーチを行う必要性に迫られた。
このため、合弁会社の設立を予定している9月1日までに、物流拠点施設のマーケティングを行うのは困難であると判断し、解消に至った。
近鉄エクスプレスでは「現段階では白紙撤回だが、倉庫に関する投資リサーチなど事前調査を入念に行い、時期を見ながらロシアでのトラック輸送に向けた合弁会社を設立させたい」と話している。