大陽日酸は8月12日、西日本地区を中心に運輸会社（8社）でユーザー事業所85軒にて独自に不適切な計量処理方法が継続していたと発表した。
同社の物流部門は2006年3月に不適切な処理を是正していたが、運輸会社への指示、管理が徹底されずに、運輸会社の一部で不適切な処理方法が継続されていたもの。
この不適切な処理方法とは、ユーザーとの取引数量に計量証明事業者による計量値を使用しているケースで、ガス生産工場での計量値やユーザー立会いで確認して貯蔵タンク液面計の値を重量に換算して計量所から計量証明書を発行してもらっていた。
この方法は、ローリーの運行上で、納入時間に間に合わない場合や計量所の営業時間外になってしまった場合などで、安易に不適切な処理を行っていたもので、今回新たに判明したものも是正済みのものと同様に実際の工場計量値またはユーザー立会いでの液面計の値を重量換算してユーザーとの取引をしているので、不当な数量の請求ないとしている。
また、同社では「社内の物流管理体制、管理機能を一層強化するとともに、運輸会社に対する管理にも万全を期し再発防止に取り組む」としている。
