SAPジャパンとテクノスジャパンの両社は8月27日、月桂冠の全体最適化プロジェクトにSAP ERP 6.0、SAP NetWeaver Business Intelligenceが採用されたと発表した。
今回の導入は、在庫／購買管理、品質管理などを含めた一括導入で、導入後の新システムは9月に構築作業を開始し、2010年4月から稼働を開始する。
今回の導入決定は、在庫、原価などの管理を月末のバッチ処理対応からリアルタイムに可視化するなどの検討の結果。システムの見直し自体は2007年初頭から始まり、情報の可視化や未システム化の業務IT化などを目標に最適化を進めてきた。
月桂冠は、全機能を統合データベースで実現し、システムの機能に合わせ業務を改革できる点を重視。この結果、両社の提案が採用されたという。月桂冠は社内に約30名のチームを結成、システム構築と並行して、テクノスジャパンと業務プロセス改革も行う。
導入後は、原価や品質、物流などのデータをリアルタイムで把握できるようになり、業務効率の向上の効果などが期待されている。
