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商船三井/欧州でのモーダルシフト化で、トラック利用率を42%にまで減少

2008年09月01日/CSR

商船三井は8月29日、「環境・社会報告書2008」を発行した。

モーダルシフトの担い手として、2005年5月に、商船三井フェリーが日本通運と共同運航している東京~博多間の定期航路が、大型化による貨物積載能力の向上・高速化と省エネルギーという相反する目標を高いレベルで実現したことにより、日本物流団体連合会主催の「第6回物流環境大将」を受賞したことを取り上げている。

欧州でのモーダルシフトの取り組みとしては、商船三井の定航部門の欧州現地法人であるMOLヨーロッパが、コンテナ貨物の内陸輸送にあたり、トラック利用率を50%以下にするという目標を立てて取り組んだことを紹介した。艀(はしけ)と鉄道輸送の利用を促進した結果、05年3月末のトラック利用率を42%にまで引き下げることができた。

北米でのモーダルシフトの取り組みでは、商船三井が04年にアジアから北米向けに輸送したコンテナ貨物は約43万TEUにのぼり、このうち中国からの荷物が6割以上を占めている。

今後、中国からの貨物量を含め、全体の貿易量は今後も増加することが見込まれている。

北米向け貨物の約4割はロスアンゼルス、シアトルなどの米国西岸のゲートポートから、シカゴなどの中西部やニューヨークといった東岸の大消費地に運ばれているが、商船三井ではトラック輸送を極力避け、環境への負荷が少なく、輸送効率の高いダブル・スタック・トレインによる内陸輸送を推進している。

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