三井造船は9月4日、マレーシアのタンジュン・プルパス港向けにコンテナクレーンを11基受注したと発表した。納入するのは省燃費型の港湾ヤード用コンテナクレーン「ハイブリッド・トランステーナ」。揚程18.1mのタイプで、定格荷重は50トン。今回が海外向けの初受注になるという。
ハイブリット・トランステーナは、独自開発のエンジン回転数制御機能で、エンジンを適正負荷に応じ制御させつつ、コンテナ巻き下げ時に発生するエネルギーを蓄装置に貯留。このエネルギーをコンテナ巻き上げ時の補助エネルギーとして活用する。
この機能により、燃料消費量は従来機種に比べ50%削減され。稼働時のCO2排出量やエンジン騒音も最低レベルに抑制した。また、20フィートコンテナを2個同時に動かせるツインスプレッダーを装備しており、荷役効率の向上も図る。