LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

三井造船/電動化改造のトランステーナ4基が荷役作業

2010年08月03日/物流施設

三井造船は8月3日、博多湾アイランドシティコンテナターミナルのヤード用コンテナクレーン(トランステーナ)の電動化工事において、電動化改造を行ったトランステーナ4基が荷役作業を開始したと発表した。

同社は、九州地方整備局から博多港アイランドシティコンテナターミナルでのヤード用コンテナクレーン(トランステーナ)の電動化工事を2009年12月に受注しており、既設クレーン改造やヤード給電設備の整備工事などを進めている。

トランステーナの電動化を導入することにより、CO2排出量やエネルギーコストの削減、ターミナルの効率化の効果が見込める。

稼働開始した電動化トランステーナは、ディーゼルエンジンを搭載した既設トランステーナに集電装置を取り付け、ヤード内のコンテナ蔵置レーンに沿って設置されたバスバー(給電線)から電力の供給を受ける構造に改造した。また、自動脱着集電装置の導入によりコンテナ蔵置レーン間を移動するレーンチェンジ時は、人手を介さずに安全にレーンチェンジが可能となる。

工事では、コンテナヤードでの荷役作業への影響を最小限にするために、工事エリアを4つに区切り段階的に給電設備整備やバスバーを設置する。今回稼働開始したのは、1列のバスバーと隣接した2レーンで、今後は残りのコンテナヤードの給電設備整備やバスバー設置と並行し、既設トランステーナ残り9基の電動化改造を行う。

秋には大分工場で現在製作中の蓄電池を搭載したエンジンレスの完全電動トランステーナ4基を納入し、年内には9列のバスバーで15レーン、新設の4基を加えた全17基が稼働し完全電動化へ移行する予定だ。

バスバー給電方式や自動脱着集電装置の導入、蓄電池によるレーンチェンジを含めたトランステーナの電動化は国内で初めての試み。

関連記事

物流施設に関する最新ニュース

最新ニュース